空色野原

空の下 野原にねころんで つぶやく
No  313

必須アリガトウサン*

タオ後ろ姿

アリガトウ成分、足りない

世界のだれしも欠乏症
ガラガラのガード
マが差す

そんな時
ひたすら虚空へ
アリガトウのつぶて思い切り1000投
だれをにくんだか
相手がだれだったか
瞬間忘れるほど

アリガタイからでなく
投げつける相手などない
なにせそこに立つのは自身で立つジュモン
もしくは寿門)

たとえば
大切なもの失い破れたむねを修復するアリガトウ成分3000粒

必要とされぬ凍えたむねを温める特製のアリガ湯
ユル~ク一万滴

痛められ固く縮こまり病いと名づけられた幾兆の細胞に
捧げなくてどこへ捧げよう10万カウント

才能も要らず
肩肘要らず
スペースも道具も料金も要らず
意味も要らず
お利口にならず
教えひとつなく
結果すらなんと

要らない
ナゼ抜き

ただし一度でも得意の
不平不満を想うなら
1000万回のアリガトウも
見事なまでに“チャラ”になる
清々しいほど厳正で
どこまでも底抜けに愉快な決まり

大丈夫

不満を覚えれば即“御免”と
10秒以内に“御免”するならと
ちゃんとすくわれルールもアリ

カンシャしたり
レイギだったり
ねばならぬ
ばかばかしい
なんかの小ウルサイアタマはひとまず置いて

ひとからもらうの待ってる間に
たった身一つジブンさえいれば
絶望的に渇望しているごジブンに
有無を言わさず
アリガトウシャワー

呼び水は呼ぶ
アリガトウファウンテン

何者かにならずとも
エライ人にならずとも
人を押しのけ
ころさずとも
充分に
100万回の“有難い”地平に立つならば
大地とつながり、大空にひろがる
まったく新しい生に出会うだろう

モチロンそれは

やった人だけにいつの間にか訪れる
密やかで広大なお楽しみ

もし世界をにくむだけにくんでつかれ果てたなら
違うことをしてみる自由はわけへだてない


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