空色野原

空の下 野原にねころんで つぶやく
No  90

大正の法然 BEN-NEI上人

前にも載せた弁栄(べんねい)上人
今ちょうど柏市郷土資料展示室の企画展で紹介されています。

柏資料室
わかりにくいけどこの写真の奥、正面の掛軸類は上人直筆の書画。

たくさんの仏画などなど描いて望む人に布教のため手渡したそうで
わたしの友人の家もこのあたりの旧家だったので直筆画が残っており
友人は子供の頃からお正月になると出されるその仏様の絵になじんでいたとか。
おばあちゃんは「べんえいしょうにん」といい、
友人は「べんえい商人」だと思い込んでいた、とか。


左右両手を同時に使って違う字を書いたという書や、
布教に使ったというアコーディオンの現物など
けっこう集められています。
その生涯もざっとわかります。

弁栄裏


ちなみにここは先日ご紹介した芹沢介のコレクションが常設展示されており
ナカナカ見応えあってその意味でもオススメ。

27日(土)にはシンポジウムもありますので
お近くの方は郷土にこんな『大正時代の法然』といわれながら
意外に知られていない上人がいらっしゃったのを知るよい機会では。


弁栄

弁栄上人にはいいエピソードが山ほどありますが
そのうちのひとつをご紹介。
上人は米粒に般若心経や南無阿弥陀仏を書いて人々に渡されたことも
多々あったそうで
ひとつは当時人づてに皇太后にも献上されたそう。

そんな折のエピソード

渡辺氏が伊吹山にこもって念仏して,上人のもとに帰った時であった。
上人は米粒を左の手のひらにのせて,同じ左の親指と人差し指で 掌の粒を
取っては書き書きしておられる。
氏がお部屋に入ろうとして,ふと隣室からみると,ネズミが2匹いて,一匹は
上人の手のひらに,一匹は膝にあがって,平気で米粒をたべている。氏は驚いてしまった。
そっと部屋に入るとネズミはたちまち逃げてしまった。

氏「上人いまネズミがいましたね」

上人「うむ,いた。」

氏「なぜ私がきたら逃げたのでしょう。」

とおたずねしたら,上人

「それはお前がえらいからだ」


詳しくは新潟大学の吉原久夫教授のHPへ(この中の個人HPをクリック)
般若心経を書いた米粒の写真や書、仏画数点載ってマス。


お近くでなくとも、こういう機会はあまりないので
(柏市も初めての企画だそう)
ピンと来た方はぜひお出掛けください。
上人の直筆の掛軸の前に立つとそこはかとなく温もりを感じます。



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